2023年1月15日
サーファーズハウスに住みたい!内装・間取りのポイントや注意点について解説
海沿いで人気の建築スタイル「サーファーズハウス」。本記事では、内装・外装・間取りの特徴や新築時に取り入れたいアイデア、実際に建てる際の注意点など、サーファーズハウスの基本について詳しく解説していきます。
外からの自然な光が差し込む開放的なリビングに、非日常感を醸し出すナチュラルな内装デザイン、そして、まるで海外ドラマに出てくるようなおしゃれな外観。
今やサーファーズハウスは、サーフィンを楽しむ人のみならず、多くの人が憧れを抱く人気の建築スタイルになっています。ただ、これからサーファーズハウスを建てたいと考えている方のなかには、具体的にどのような特徴があるのか、よくわからないという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、サーファーズハウスの特徴について徹底解説!マリンスポーツを楽しみたい人におすすめの内装・間取りのアイデア、建築前に知っておきたい注意点など、家づくりのポイントをたっぷり紹介していきます。
サーファーズハウスとは、一般的にアメリカ西海岸の海辺をほうふつとさせるようなカリフォルニアスタイルの住宅を指します。
明確な定義は決まっていませんが、その名の通り、サーファーが住むことを想定した造りになっており、サーフボードやウェットスーツを収納するためのスペースが設けられていたり、室内に砂を持ち込まないように庭にシャワーが設置されていたり...と、日常的にマリンスポーツを楽しめるようなアイデアが随所に組み込まれている住宅が多いです。
とはいえ、サーファーズハウスは、必ずしもサーフィンをする人だけに好まれているわけではありません。自然との一体感を重視したい人や開放的な空間で家族とのんびり暮らしたい人、自転車やバイクなどの趣味を楽しみたい人など、サーフィンをしない人からも高い支持を得ており、特に海岸沿いで人気の高い建築スタイルとなっています。
それでは早速、サーファーズハウスの主な特徴を確認していきましょう。
・開放感のある間取り
・趣味スペースとして活用できる広々とした玄関土間
・カジュアル感を醸し出すラップサイディング
・大きな切妻屋根
・カリフォルニアスタイルに欠かせないカバードポーチ
・海外らしさを演出する窓モール
・西海岸テイストのインテリア
1つずつ解説していきます。
サーファーズハウスは、東西に長く、日当たりの良い南側に開口部を設けるのが基本的なスタイルです。本場カリフォルニアの住宅は、強い日差しを遮るために、建物の重心を低く設計する傾向にあるため、圧迫感を感じることがないよう、勾配天井や吹き抜けなどを用いて縦に広がりを持たせたり、仕切りの少ない間取りにしたりして、開放感のある空間を作り出しています。
玄関に広々とした土間を作るのもサーファーズハウスの特徴の1つ。サーフボードやウェットスーツを干せるようにしたり、自転車やバイクの手入れができるようにしたり...と、趣味を楽しむためのスペースとして設けられるケースが多いです。
広めの収納スペースを確保することで、ベビーカーやペットのお散歩グッズ、外用の掃除道具など、屋外で使用するものもまとめて収納できるようになるので、スペースに余裕がある場合は、土間収納やシューズクロークの設置を検討してもよいでしょう。
サーファーズハウスの外壁には、自然で素朴な風合いを持つラップサイディングがよく用いられています。
ちなみに、ラップサイディングとは、細長い板状の外壁材を1枚1枚丁寧に重ね張りして仕上げる工法のこと。古くから欧米の木造建築に取り入れられており、特にアメリカでは現在も広く採用されています。
サーファーズハウスの屋根といえば、三角形の切妻屋根が基本です。東西に長く伸びる建物全体を覆うように屋根をかけるため、一般的な住宅よりも屋根勾配が緩い傾向にあります。
サーファーズハウスを建てるなら、カバードポーチの設置も欠かせません。
ちなみに、カバードポーチとは、屋根の付いた玄関ポーチやウッドデッキのこと。雨や直射日光を避けられるので、サーフボードやウェットスーツを乾かす場所としても重宝します。掃き出し窓を仕切りにリビングとつなげるケースも多いので、その窓を全開にすれば、リビングの延長空間としても活用することができますよ。
外装に「窓モール(窓の周囲に取り付ける装飾)」を採用することで、サーファーズハウスらしさがより一層アップします。外壁の色、屋根の色、そしてモールの色の組み合わせで、家の印象が大きく変わるので、ぜひ色選びを楽しんでみてください。
せっかくサーファーズハウスを建てるなら、インテリアも西海岸風に仕上げたいところ。海や空を連想させるブルーやホワイトを基調に、ナチュラルな雰囲気を醸し出すウッド素材を取り入れ、海辺の解放感とリラックス感を演出してみてはいかがでしょうか。
たとえば、壁面をホワイトで統一し、扉や窓枠、家具などに木の温かみを感じられるウッド素材を使用、ソファやクッションなどアクセントカラーにブルーを用いることで、アメリカ西海岸のラフで爽やかな空間を表現できます。
続いて、サーフィンを趣味にしている人におすすめの内装・間取りのアイデアを3つ紹介します。
・見せる収納でサーフボードをインテリアのアイテムとして活用
・室内に砂を持ち込まないように屋外シャワーを設置
・バスルームの位置は外から直接アクセスできる場所がベスト
詳しく見ていきましょう。
サーフィンを楽しむためにサーファーズハウスを建てるなら、ボードロッカーやボードラックなど、サーフボードを収納するためのスペースが欠かせません。
ただ、単純にしまうだけでは、ちょっとつまらないですよね。
そこで、取り入れたいのが「見せる収納」です。たとえば、壁掛けタイプのボードラックを活用してサーフボードをリビングに飾ったり、立てかけタイプのボードラックを土間の一角に設置してディスプレイしながら収納できるようにしたり。
サーフボードをインテリアのアイテムとして、あえて人目に触れる場所に収納することで、サーファーズハウスらしさがぐっとアップしますよ。
サーフィンをはじめ、日常的にマリンスポーツを行う場合は、家の中に砂を持ち込まないよう、庭先や外壁に温水シャワーを設置するのがおすすめです。
屋外に簡易的なシャワーを設置しておけば、海から戻ってすぐにウェットスーツやサーフボードを洗い流せるので、室内に砂を持ち込む心配がなくなりますし、洗ったものをそのまま外に干すことができるので、濡れたものを室内に入れる必要もありません。
シャワーを浴びずに室内に入ってしまうと部屋が砂だらけになってしまう可能性があるので、海へ行く頻度が高い場合は、多少費用がかかっても屋外シャワーを設置しておいたほうがよいでしょう。
室内に砂を持ち込まないための工夫として、もう1つ考慮しておきたいのがバスルームの位置です。
屋外シャワーである程度の砂は落とせますが、軽く流すだけではすべての砂を落としきれないため、シャワーを浴びたその足でバスルームへ直行できるよう、外からアクセスできる位置に浴室を配置してみてはいかがでしょうか。
最後に、サーファーズハウスを建てる際の注意点を2つ紹介します。
・気密性・断熱性を考慮する
・塩害対策を忘れない
それぞれ確認していきましょう。
サーファーズハウスは、開放感のある間取りにすることから室温を一定に保ちづらいというデメリットがあります。特に、勾配天井や吹き抜けなどを用いて縦に広がりを持たせる場合は、天井と床の温度差が大きくなりやすい傾向にあるため、冬場の寒さ対策および夏場の暑さ対策が欠かせません。
ここを考慮しておかないと、住み心地の悪い家になってしまう恐れがあるため、1からサーファーズハウスを建てる場合は、床や壁に断熱材を導入したり、シーリングファンを取り付けたりして、気密性・断熱性が高く、冷暖房効率の良い家づくりを意識しましょう。
海の近くにサーファーズハウスを建てたいと考えている場合は、塩害対策も忘れてはいけません。塩分を含んだ雨や風は建物の劣化を早めるといわれているため、樹脂サイディングをはじめとした対塩性・耐久性の強い外壁材を用いるなど、あらかじめ対策を講じておきましょう。
リゾート感あふれる見た目と遊び心のある間取りが特徴のサーファーズハウス。
開放的な空間でのびのびと過ごせるようにしたり、趣味を思う存分満喫できるようにしたり、友人を招いてホームパーティーやBBQを楽しめるようにしたり...と、家族みんなの「好き」を詰め込んで、自分たちらしいマイホームを実現してみてはいかがでしょうか。
なお、弊社では、地域密着型の工務店として、千葉県匝瑳市・旭市・横芝光町を中心に新築注文住宅および各種リフォーム工事を承っております。サーファーズハウスやカリフォルニアスタイルの住宅も手がけておりますので、海岸沿いにマイホームを建てたい方やアメリカンテイストの住宅に興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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